屋根瓦の種類と比較
屋根瓦には用途・外観に合わせて様々な種類の瓦があります。 瓦の持つ特性などについてご紹介いたします。 神社や仏閣といった建物に使われている屋根瓦は、長期の耐性面で優れています。 それらが瓦のひび割れや色あせなどのトラブルを発生しにくいのは、素材や製造方法に日本の気候にあったもの用いているためなのです。 現在では、いままでになかった新素材の瓦も多く出回っていますが、材質や条件によっては十分な耐久性を得られないケースも出てきてしまいます。 そこで佐敷瓦工業所では、お客様のご要望にあわせたご提案はもちろん、建物を長持ちさせるコーディネートをいたします。
瓦の種類
下記 瓦の種類の他にも、次世代の輪入瓦・環境瓦など取り揃えています。お問い合わせいただければ各種ご提案いたします。
種類 | 特徴 | 主なメーカー |
陶器瓦を釉薬瓦ともいい、粘土瓦の一種です。粘土を瓦の形にかたどったものの上に釉薬(うわ薬)をかけて、窯の中に入れて高温で焼き上げた瓦のことをさします。弊社製品もこの陶器瓦になります。瓦表面の釉薬がガラス質になっているため、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保て、メンテナンスの必要がありません。 | (株)鶴弥 栄四郎瓦(株) (株)丸惣 (株)シバオ |
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和風、洋風を問わずどのような建築物にでも自由に応用できる現代建築に最適な屋根材です。施工はきわめて簡単、しかも耐寒・耐震・耐風性にすぐれていますので、どのような建築現場でも使用できます。 | (株)鶴弥 栄四郎瓦(株) (株)丸惣 |
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屋根の美しさを長期間保つ超高耐久横暖ルーフ。優れた機能充実の長期保証、広い施工地域も魅力で新築はもちろんリフォームにも最適です。高級感のある意匠性で和風洋風どちらの住宅スタイルにもお使いいただけます。 | ニチハ横暖ルーフ | |
望んだ以上の軽さや強さ美しさ。耐風性や防水性といった屋根性能の高さ。グレード感があるプレミアムタイプからシンプルな美しさがあるベーシックタイプまで多くのラインナップがあります。屋根材の中でもっとも軽量ではありますが、後々塗装などのメンテナンスが必要です。 | KMEW | |
横暖ルーフ(横葺き)とは違い、縦方向に工事していきます。シンプルで軽量、熊本地震以降の新築の屋根には多く採用されています。今流行りの屋根材です。 | ヒラシマフィットライン |
その他の屋根材
その他の屋根材として、天然の材料(木の皮、草、石等)、金属系(カラー鉄板、フッ素樹脂鋼板、銅板、アルミ合金板等)等があります。天然の材料は、周りの環境に合わせ趣を演出することが出来ます。岐阜県の白川郷が代表的な例です。天然の材料のため、風化や腐食が早いのでメンテナンス(葺き替え)が必要だが、材料を入手しにくいといった事情があります。また、火災等にも配慮が必要です。 金属系は、軽量性・防水性・不燃性・加工性に優れているのが特徴です。しかし、表面処理(塗装)のメンテナンスが必要なのと、防錆・防蝕の注意、断熱性・遮音性の効果が少ない等の問題があります。
屋根選びのポイント
種類 | 軽さ | 費用 | 丈夫 | 静寂 | 耐熱 | 色あせ | メンテナンス | 備考 |
和瓦・陶器瓦 | × | △ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | メンテナンスフリー |
平板瓦 | × | △ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | メンテナンスフリー |
金属屋根 | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | 後々塗装等のメンテナスが必要 |
セメント瓦 | × | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | 後々塗装等のメンテナンスが必要 |
コロニアル瓦 | ◎ | ○ | △ | △ | ○ | × | × | 後々塗装等のメンテナンスが必要 |